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「Appleのリンゴはニュートンのリンゴで、トマトでは無い」という事実がAppleロゴ変遷の歴史から学べます。

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まだまだiPhone6の熱が冷め止まない今日この頃なので、本日もAppleネタを1つ。 見慣れたAppleのリンゴのロゴですが、初代のロゴはあのリンゴマークでは無かったことをご存知でしょうか?実はAppleのリンゴはニュートンのリンゴ。本日は、1年足らずで変わってしまったAppleの初代ロゴと、Appleのロゴ変遷の歴史をご紹介します。

 

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ニュートンロゴ時代 1976年

 

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初代のロゴはアイザック・ニュートンが木の下に座って、今にも落ちそうなリンゴが頭上にぶら下がっているデザイン。

ちょっと見にくいですが、額縁には

心は永遠に不思議な思考の海を旅する。一人で。

を意味する文字が刻まれています。

このロゴはAppleの元社員で第3のファウンダーであるロナルド・ウェイン氏がデザインしました。彼は1976年に持ち株の10%を800ドル(約80,000円)で売却してAppleを去っていますが、現在まで持ち株を保持していればその価値は400億ドル(4兆円超え!)に相当したそうな。うーん、言葉では言い表せないスケールのもったいなさですね。

このロゴはわずか1年経たずに消えてしまったため、あまり知られてしませんが、歴としたAppleの初代ロゴである事は間違いありません。

 

レインボーアップルロゴ時代 1976年 〜 1998年

 

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その後、 故スティーブ・ジョブズ氏はデザイナーのロブ・ジャノフ氏へロゴデザインを委託、そして現在のAppleのロゴでおなじみのあのリンゴマークロゴが出来上がりました。但し1998年までは現在のような単色のロゴではなく、レインボーカラーのロゴでした。

右側部分がかじられているのは、人がこのロゴを見た時にトマトじゃなくてリンゴであることを直感的に分からせるための工夫だそう。このかじられたデザインは今でも引き継がれて使われ続けていますね。

レインボーアップルロゴは約22年という長い期間に渡って使われ続けました。

 

単色アップル時代 1998年 〜 

 

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故ジョブ氏が一度Appleを追いやられた話は有名ですが、再びAppleの舵を取る事になったのが1997年の話。当時はWindowsがPC市場を支配していましたが、その1年後の1998年には世紀の大ヒットとなる「iMac」を世に送り出し、3年振りとなる黒字化を達成しています。

そしてこのジョブズ氏の復活を期に、Appleのリンゴは色を消しました。「子供っぽい、場に合わない」という理由で、ジョブズはレインボーカラーとの決別を決めたのです。モノクロだったり、立体感があったり、メタルだったりとその時のテーマによって質感は色々ですが、カラーは消えました。このロゴ変更は短期的なイメージ刷新戦略に加え、長期的には、あらゆる製品・生活に溶け込むプロダクトを創り続けていくという方針転換の現れにも読み取れます。

 

そして実際に今ではApple製品は私たちのあらゆるシーンに「溶け込んだ」と言っても過言ではない位に普及しているわけで、見事に戦略を実現したAppleは改めて流石だと主増す。そう考えると、現在のロゴが我々社会に与えた影響も少なくはなく、これもまた1つの大発明と言えるかもしれません。

 

あとがき  

と、いいつつマス向けでは無いにせよ、初代のロゴもなかなかクールでイケてると思ったり。マス向けになった今のAppleだからこそ、ギークなマニア向けの何かをやってくれたら熱狂的なファンに愛され続けて10年後はもっと安泰かも?