新しい健康のカタチ「モバイルヘルス」と医療アプリ
スマホの普及によって、メールやゲーム、写真の共有が指先一つでできるようになった今日この頃。そのスマホが、今度は新たな医療の分野「モバイルヘルス」に本格的に足を踏み込もうとしています。
例えば、スマホを特製のケースに接続すれば、手の電気信号をスマホに伝えて心電図を作りお医者さんに送信するような技術も生まれています。
アメリカでは不整脈の患者で既に実用例も出ており、もし何か問題が発生したらすぐに医師に電子メールで記録を送り、診断してもらうことができます。危険な状態をすぐに察知して最悪のケースを未然に防ぐことができ、加えて、診察料金の節約にもつながっています。
他にも、赤ちゃんの健康状態をアプリと連携して履いている靴下からチェックするスマートソックスなるものも販売されいます。
モバイルヘルス業界はどんどん進化しています。このモバイルヘルスが目指す先は、医療費の削減だそうです。従来の「量」にこだわっていた医療は、「質」の定量化へと見方をシフトしてきています。
患者自身がモバイルアプリなどのツールを使って自分の健康を記録することで、診療の必要回数を減らすことができます。その分、1回の診療の「質」を向上させることができ、少ない医療費で効率的に診療ができるというわけです。
もちろん、上記を実現するためには医療アプリの「質」も求められることになります。上記の動きを加速する背景には、この1〜2年間で医療アプリの品質は急速に向上していることがあるようです。
一見、無機質な印象を持たれやすいテクノロジーの進歩が人の命を救うのは、テクノロジーを愛する人々にとっても、とても嬉しいニュースでは無いでしょうか。モバイルヘルスの分野に今後も期待です。