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XML生みの親 Tim Bray 氏グーグルを退職、理由は在宅勤務希望

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ウェブの第一人者にしてXMLの生みの親、現在は熱心なAndroid支持者である Tim Bray 氏がGoogleを退職することを明らかにました。

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理由は、在宅勤務が継続できなくなったためだそうです。

私はカリフォルニアに引っ越すつもりはなく、Googleもバンクーバーに事業所を開設する予定がないという、互いに相いれない見解の違いのある中で、これは友好的な別れだ。

私は、(Googleに)採用される前と、その後にも南へ移り住むことを検討してほしいと言われてきた。私はそうしたいとは思わなかったし、丁重に断ってきた。そしてついに、私の所属グループは、このまま遠隔勤務を認めるわけにはいかないと伝えてきた。 

Bray氏はカナダに留まることを決断しながらも、Googleから最後通告を受けたことで同社を批判しなかったそうです。引っ越していたら、自分の仕事の効率が向上していたかもしれないし、おそらく仕事をもっと楽しむことができただろう、とも語っています。

それだけ、バンクーバーへの想い入れが強かったということでしょうか。

シリコンバレーのIT企業は、遠隔勤務を好む従業員に寛大なことで知られています。例えば「WordPress.com」を手がけるAutomattic社は、事業所を1カ所に集中させることすらせず、全24カ国の約200都市に社員が存在しています。そのほとんどが在宅勤務です。その代わりに「コミュニケーションは酸素」のスローガンのもと、全社員が仕事をする上で円滑なコミュニケーションが取れる仕組みが築かれています。

しかしながら、IT業界関連の在宅勤務者に対する企業の反感も起こり始めているのもまた事実のようです。米Yahooは2013年2月に在宅勤務を廃止しています。その際に、米Yahooの最高経営責任者(CEO)であるMarissa Mayer氏は「隣り合って仕事する」ときにこそ、最良のコミュニケーションと協力が行われると強調しました。Mayer氏のこの発表以降、他の企業でもこうした見解に便乗する動きが出ています。

在宅勤務に関するコミュニケーション問題は、どの企業でも頭を抱える問題のようですね。仕組みでカバーする必要はもちろんありますし、それに加えて、人も選ぶ気がします。

ちなみに、Bray氏は次に何をやるかはまだ決めていないそうです。