本を「買った・売れた」ではなく「読んだ・読みたい」の観点から分析できる!ブクログの新しい読書データ分析サービス「ブクログ インサイト」
いつもお世話になっているブクログさんが、ユーザーの読書統計データを可視化して出版社向けに提供する新サービス「ブクログ インサイト」の提供を開始しました。「売れている」では無く「読みたい・読まれている」という観点から分析できる点が特徴です。
あのブクログが出版社向けに膨大な読書データを公開
「ブクログ インサイト」は、ブクログ内に蓄積された大量の読書データを様々な観点から分析できるサービスです。
- 読者レビュー
- 各作品の本棚登録数
- レビュー数
- 評価平均
など、レビュー対象の本に関する情報を、ユーザーの年代や性別、 作品の読書状況などと合わせて、グラフで確認することが可能となります。
作品に興味を示している傾向はありつつも、購入に至っていないユーザーの情報(具体的には、本をブクログ内で「読みたい」登録しているユーザーを指します)も確認できます。本が「売れた」という購入数の観点では無く、古本屋で買った本や図書館で借りた本を「読んだ」という情報が読書記録として集計されているので、出版社には持ち得ない、よりリアルな読者に近い数字をチェックすることができ、それサービスの売りにしています。
利用料金は初期費用で1万円、月額3万円のサービスです。(今なら、2週間の無料トライアルあり)B向けのサービスなので、ユーザー的にはあまりピンと来ないサービスかもしれませんが、これまでに無い分析軸を生み出したという点で、非常に画期的で面白いサービスだと思います。もちろん、これらのデータを分析して活かして価値につなげることができるかどうかは、データを分析する側の手腕にかかっていますが。
サービス内容は随時拡張予定とのこと。今後は、特定の属性のユーザーに共通して読まれている本の情報を抽出したり、読書傾向分析をしたりなど、更に観点を増やして詳細な情報分析が可能となるそうです。
「ブクログ インサイト」についてもっと詳しい内容が知りたい場合は、下記サイトを御覧ください。
あとがき @aiza_waiさんをフォロー
この試みはこれで面白いのですが「ユーザーがブクログに登録したデータが、ブクログで売られている」という捉え方をされると、ユーザー離れが起きる可能性もあって、そこは慎重にブランディングしていかないとちょっと危ない気もします。法的に問題無い枠の中で情報を提供していたとしても、人間はイメージ先行で考えてしまうことも多分にあるので、一度悪いイメージが付くと、立ち直らせるのはなかなかの困難でしょう。サービスの中身はちょっと見てみたい気もしますが、B向けなので気軽に見れないのが残念ですね。