日テレ「Hulu」を買収!日テレ以外のコンテンツはどうなる?
TBSと包括的提携をしていたHuluですが、なんと、会社変わって日テレが日本事業を買収するいうニュースが飛び込んできました。
Huluは2011年9月に日本市場向けにサービスを開始しており、映画・ドラマ・アニメが月額980円で見放題になる定額制動画配信サービスです。
会員数は2013年の1年間で倍増しており、コンテンツパートナーはNHKやテレビ東京、TBSなどを含む約50社になり、1万3000本以上のコンテンツを配信していました。
Huluはマルチデバイス対応で様々環境から視聴できるので、見る時間と場所を選びません。気軽に見れる利便性は、数ある動画サービスの中でも非常に高いと思います。
そして、Huluはビジネスとしての戦略も巧みです。無料キャンペーン期間を設ける施策はどこの企業でもやっていそうですが、それ以外にも「アカウントホールド」という機能を利用することで、あまり見なくなった期間は、最長12週間料金を発生させないようにすることができます。
このようなユーザーフレンドリーな施策を随所に設けることで、会員の退会率は非常に少ないそうです。
日テレは、米Hulu が会社分割により設立した新会社を子会社化することで日本向け事業を取得します。日テレは既に「日テレオンデマンド」を展開していますが、今のところこちらも継続するようです。ユーザーの好みに合わせた多様なコンテンツを配信することで、全体で価値の最大化を図っていく狙いでしょう。
米Huluのマイク・ホプキンスCEOも、
Huluの日本におけるビジネスは可能性にあふれている。日テレによって日本のHuluはさらに成長し、我々は米国ビジネスに集中できる 。
としており、成長した日本事業を戦略的バイヤーに売却することが最善の選択という結論になったと説明しています。
TBSにも、売却打診があったのでしょうか?
今後非常に気になるのは、日テレ以外のコンテンツの配信についてです。Huluは、プラットフォームとしての位置付けが強かったので、日テレが保有する事になると、今までとはコンテンツの色が少し変わってくるかもしれません。
Huluは個人的にも非常にお気に入りのサービスで、利用していますが、今後も変わらぬバリエーション豊かなコンテンツを配信してくれることを願うばかりです。
追記です。(2014年3月2日)
当面の間は、NHK、TBS、テレビ東京の3局の番組配信は、日テレによる事業取得後も継続するそうです。その上で、事業取得後は新たに日テレの番組が追加されます。