KADOKAWAがTwitterタイムライン上で電子書籍をそのまま読める新サービスを提供開始!
KADOKAWAがTwitterとコラボし、タイムライン上でePub形式の電子書籍が読める世界初のサービスを開始しています。昨日7/2に開催された「国際電子出版EXPO / 国際ブックフェア」で新サービスとして発表されました。Twitterのつぶやき上で画像をそのまま閲覧できるように、電子書籍を読む事ができるようになります。
技術的には「Twitterカード」を使って実現
技術的には、Twitterが提供しているタイムラインに各種データを掲載する仕組み「Twitter カード」を用いて実現されています。
Twitterカードとは、ツイートで参照されるURLのWebページに専用のコードを入れておくことで、ツイート上で参照したURLのコンテンツをリッチに見せる事ができる技術です。通常はURLの文字列にリンクが付いた形式で表示されますが、Twitterカードを使えば画像・音声・動画などをツイート上にそのまま表示できます。この技術を使って、電子書籍データをそのまま表示しているというわけです。
電信書籍で使われるePub形式のデータをツイートに埋め込めるようにしていて、
- PC
- スマホ
- タブレット
などからアクセスした Twitter のタイムライン上で、 ePub 電子書籍が購読できるようになります。
Tweetがプロモーションの手段に
読み手にとっては、Twitter からほかのサイトへ移動せずに作品を読めるので、購買の動機付けとして有効な
- 試し読み
- 立ち読み
を Twitter 内で完結させることができます。
書籍情報を含んだつぶやきがリツイート(RT)されれば、それだけでTwitterのソーシャルネットワークの中で他の人へと口コミ的に伝わっていくので、出版社としてはプロモーション手段の1つとして期待ができます。
対応コンテンツは「tw-epub.com」で配信中
Twitter タイムライン埋め込み用の ePub形式 データは「tw-epub.com」で公開されていて、Twitter ユーザーなら誰でも投稿可能です。
投稿データには外部サイトへのリンクを含めると、ユーザーをワンクリックで購入サイトへ誘導できるようになっています。試し読み→購入サイトが王道の流れでしょうか。現在投稿されているコンテンツは、角川の作品が何ページか試し読みできて、その後、角川の電信書籍販売サイト「BOOK WALKER」に誘導するものが多いようです。
あとがき @aiza_waiさんをフォロー
ドワンゴとの統合もあって、最近のKADOKAWAは勢いを感じますね。個人の出版物もこのプラットフォーム上でどんどん発信されたら面白くなりそうです。ソーシャルな世界が広がって、本当に良いものはオーソリティが無くても口コミでどんどん広がる時代になりましたが、まさに、そんな流れを後押しするサービスになる気がします。