格安スマホ・格安SIMの人気で広がる「MVNO」契約って何?
格安スマホや格安SIMが話題になる中で「MVNO」という言葉をITニュースでよくみかけるようになりました。なんで格安なの?通信品質は悪いんじゃないの?と気になっている方も多いと思いますが、MVNOについて理解すれば、格安SIMがなぜ安いのか、その理由が分かります。現在も増え続けるMVNOについて説明します。
MVNO = 仮想移動体通信事業者
MVNOとは「Mobile Virtual Network Operator」の略称であり「仮想移動体通信事業者」「仮想移動体サービス事業者」などと訳されます。MVNOとは、携帯電話などの無線通信インフラを他者から借り受けてサービスを提供している事業者の事です。
通常、無線通信サービスの免許を受けられるのは国ごとに3~4社程度しかありません。しかしながら、免許を受けた事業者の設備を他者がそのまま利用すれば、免許のない事業者でも無線通信サービスを提供することが可能になるという仕組みです。
スマホ月額利用料金の割高感から「格安SIM」のMVNOが注目
スマホの月額利用料金は、フィーチャーフォン(ガラケー)に比べて高額になりがちです。特に、通話やメールをメインで使っていて、データ通信をそれほど行わない人にとっては、かなり割高に感じられるかと思います。
MVNOが提供する「格安SIM」であれば、毎月1000円〜3000円程度で運用可能です。中には、月額500円台で利用出来るものまであります。
MVNOの契約数は順調に伸びており、
- 2012年12月: 1010万件
- 2013年12月: 1375万件
と36.1%の伸び率となっています。
携帯電話・PHSの携帯通信全体の契約数は現在1億5300万件程度なので、全体の10%弱を占めている事になります。スマホ契約数自体の伸びはだんだんと頭打ちになりつつありますが、MVNO契約の割合は今後もっと増えていく事が予想されます。
回線品質はNTTドコモと同じだが通信容量制限に要注意
安かろう悪かろうという事で、MVNO契約の品質が気になる人も多いと思います。しかしながら、回線品質についての心配はあまり必要ありません。前述した通り、MVNOは「回線を借りている」サービスです。国内のMVNOについては、ほとんどがNTTドコモの回線を間借りしているケースが多く、ドコモから借りているなら回線品質やエリアの広さはNTTドコモと同じです。
但し、格安SIMなどを導入する上で注意なのが「通信容量制限」です。MVNO契約では、借りた回線を切り売りする際、安く売れるように1ユーザー当たりが使える通信容量に制限をかけています。
安さの秘密はここにあります。1日単位・1カ月単位などで通信容量を制限して、通信量を抑えて1人当たりのコストを低くしているというわけです。
大手キャリアの場合は、スマホプランはそのほとんどが「定額制」なので、ヘビーユーザーもライトユーザーも一律同じ金額が課金されてしまいます。ライトユーザーにとってはMVNO契約はお得な選択肢の一つと成り得るわけです。
普段、スマホ料金割高だなぁと感じている方は、是非とも検討してみてはいかがでしょうか。
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正直、私はかなりヘビーユーザーなのでメインのスマートフォンはこれからも大手キャリアさんにお世話になる事になりそうです。ただ、ちょっと別の機種も持ってみたいなぁ、試してみたいなぁと思った時も、MVNO契約は重宝しそうです。
試してみたい好奇心もあるので、今後も動向をチェックしていきたいと思います。