総務省がスマートフォンアプリのプライバシーポリシー調査結果を発表
総務省がスマホアプリのプライバシーポリシー調査結果を公表していたので、本日はそちらをご紹介。プライバシーポリシーの内容と実態が乖離し、意図せず利用者情報が外部に送信されてしまうアプリも確認できたとのこと。スマホアプリを使うことは当たり前になりつつある世の中になってきましたが、だからこそ、利用する側は慎重になる必要があります。
全体で掲載率は向上しているが、アプリ内での掲載は低下傾向
総務省の実態調査によると、プライバシーポリシーの掲載率は向上しているものの、記載内容が不十分なものが多いとのこと。
Androidの人気上位100位のアプリを見てみると、プライバシーポリシーの掲載があるものは86%に達し、2013年度調査結果であった60%よりも25%以上、上昇しています。
しかしながら、
- Google Play紹介ページ
- 開発者ホームページ
などへの掲載が増えていて、「アプリ内」における掲載は低下している傾向も見られています。また、関連するサービス全体として記述しているケースも多いようで、個々のアプリについて専用のポリシーを記述しているものは19%に留まっています。
合わせて実施された実証実験では、申請のあった64のアプリについて解析を行い、プライバシーポリシー記載内容との突合を行いました。その結果、ポリシーには利用者の外部送信に関する記載が無いにも関わらず、利用者情報が外部に送信されてしまうアプリが9つ(全体の約14%)確認されたそうです。尚、送信していた情報のほとんどは、位置情報とのこと。
総務省が好評している調査結果には、もっと詳しい情報が載っています。より詳細な調査結果を確認したい方は、下記をご確認下さい。
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アプリを作っている側の人間なので、この手の話題は気になります。まず、載せるか載せないかの議論はあると思いますが、せっかくプライバシーポリシーを載せるなら、その内容と実態に乖離が無いように細心の注意を払いたいものです。